君は、かえるくんの「ジャケットの秘密」を知っているか?

9月29日は、夕方から初任者研修の日でした。今日は、須佐先生と深澤先生による「教材研究の極意」について、両先生のやり方や考え方について教えていただきました。

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まず、「教材研究で大切にしていること」について個々人で考えた後、小グループで話し合います。

それぞれが何を大切にして教材研究しているのか、どういうことを考えながら教材を準備しているのか、話し合います。

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そして、グループごとに発表。

小学校、中学校、院生のグループで分かれて話し合いましたが、発表では一定の共通点があるようでしたね。

その後、須佐先生がご自身でどのような教材研究を行っているのかについて、光村書店の小学校2年生国語(下)の教科書、教材「お手紙」を用いてわかりやすく説明してくださいました。

ここで出てきたのが、この「お手紙」に出てくる登場人物の、がまくんとかえるくんのジャケットの秘密です。あなたはご存知でしたか?

ージャケットのデザインの由来が、実はこの「お手紙」の著者のシリーズ「ふたりはともだち」の中で1つのお話しとして取り上げられているのです。つまり、関連する書籍を読んでおくと、もしかしたら子どもがするかもしれない発言に、スマートに対応できる可能性を増やすことになるいい事例だったのです。

また、深澤先生のパートでは、指導要領や教科書を「山」に例えられました。最初に「みなさん、山は好きですか?」と尋ねられ、受講生の意見を聞いた後、「指導要領や教科書は、『山』です。子どもが山が好きでも嫌いでも登ってもらうことになります。どうやって登らせるのか、特に嫌いな子をどう登れるように励ますのか。どのルートで行くか、気力体力経験も違う、年齢、育ちも違う子ども達のために、ルートを探して頂上まで連れて行く必要がある。」とお話しされました。なるほど、納得の例えですねimg_5696

そして、小学校5年生の算数「小数」の教材をもとに、子どもがどこでつまづくかを小グループで考えました。

そして、どうやってそのつまづきを取り除くのかについても考えました。

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各グループで考えたことを発表した後、算数・数学教育の専門家である藤本先生から、この「小数」の単元の子どものつまづきについて、そして指導の際に気をつけることについて解説いただきました。

「数理教育は見通しをもつ、ということが大切。」by藤本先生

さらに、深澤先生からも、この単元が4年生の割り算の単元とどうつながっているのかについても説明があり、そのつながりを理解しているかどうかが、指導に関わってくるということを具体的に理解できました。

そして、Q2の授業で深澤先生自ら行なわれた示範授業、小学校6年生の社会科「明治の新しい国づくり」の「ペリー来航」について、どのような教材研究の仕方があるのか、数社の教科書比較をしながら解説していただきました。

ここでも新たな「発見」が指摘されたのですが・・・まだ検証の余地があるかもしれませんのでここでは発表を控えます。しかし、この「発見」について深澤先生がお話しされた後、教室後方で授業を参観していた谷尻先生(元中学校社会科教員)と豊田先生(元中学校社会科教員)がすぐさま検索を始め、ざわざわと議論していましたよ。さすが社会科の専門家!

さて、今日の須佐先生、深澤先生のお話から、やはり重要なのは、まず第一に「素材を研究する」ことであり、教科書を何度も読む、資料を見る、本物を見る等の努力により素材について深く理解することであると学習しました。

次に、「指導法を研究する」ことも大切で、なにより教室の子どもにあった指導方法を追究し、実践していくことが重要だと教わりました。

最後の段階として、「教科書を超えていく段階」というのがあるというのも、学習できました。教科書を無視するのではなく、しかし教科書そのままをなぞるのでもなく、子どもの学習が深まるように教科書を使用して、時には他の教材も駆使して、授業をつくっていく必要があるのですね。そのためには、教科書を批判的に分析したり、他の資料を照らし合わせてみたり、実物を見に現地に行ったり、実際に入手してみたり、・・・といった努力もいるのだと学びました。

そして、今日の授業が終わり、受講生もバラバラと解散し出した頃、深澤先生の「発見」について深澤先生と谷尻先生が議論されていました。

さすが「追究の鬼」ですね!!

やはりこのあくなき「追究」への情熱が、教材研究をより深く、より広く、進化させていくのだなぁと、密かに感心した夜20時でした。

受講生のみなさん、夜遅くまでお疲れさまでした。

<覚え書き>

その1:教科書指導要領をしっかり学ぶ

その2:子どもの実情にあわせる(はじめにこどもありき)

その3:教科書を批判的分析的に見る

その4:自分で教(授)材(料)をつくる

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